【阪奈軍團】(15)陸軍由良要塞田倉崎砲台 - 戦争遺跡調査研究軍 祐実総軍

【阪奈軍團】(15)陸軍由良要塞田倉崎砲台

皆様、おはようございますっ!

このブログの機能に「予約投稿」なんて
いいものがあるんですね~
いまさら知ってしまいました。。。

さっそく、この機能を使わせて
もらいますっ★


さてさて、今回は
前回の加太砲台に続き
阪奈軍團「軍報」の第15弾といたしまして
和歌山県和歌山市におかれていた
陸軍由良要塞の田倉崎砲台の
遺構をご紹介させてくださいませ。


田倉崎砲台は、加太地区に
配備されていた由良要塞の1つで
1904年(明治37)に完成し
28cm榴弾砲が6門据え付けられました。

現在、砲台の跡地は
和歌山市立少年自然の家の
アスレチック場となっており
一部が滅失していますが、
遺構のほとんどが良好な状態で
残存しています。

なお、市立少年自然の家の
営業時間内であれば、見学は
自由に出来ますが、そのほかの
時間帯は中に入れないので
事前に営業時間を確認して
おきましょうっ★(定休日もあります)


少年自然の家の建物から
アスレチック場を目指していきます↓



さらに進んでいくと、3つの砲座が
お出迎えでございます。

まずは1つ目です↓


砲座は、壁面部分と即用弾置場が
煉瓦で構築されており、胸墻部分が
高くなっています。また、中央部分には
28cm榴弾砲を据え付けた跡が
円を描いて各2つずつ残っています。


2つ目の砲座です↓


3つ目の砲座です↓


3つ目の砲座で、写真撮りに夢中で
円形の砲床部分に水が溜まっていると
気が付かずにドボンしました・・・
2月のクソ寒い時期に(恥)


また、各砲座間に挟まれるように
3つの弾薬庫が残っています。

1つ目です↓


外側は石で構築されており、
ポイント部分にコンクリートが
使われています。また、入口部分は
煉瓦が使用されています。

2つ目です↓


3つ目です↓


残念ながら、全ての入口が
封鎖されており、中に立ち入ることは
出来ませんが、隙間から覗くことができ
基本的な構造は加太砲台の
掩蔽部と同様であることが判ります。


当時の水槽だと思われます↓



加太砲台にもあったコンクリート製の
地下施設ですっ↓


内部の様子です↓


地下施設は、全面コンクリート製の
平屋構造で、用途は解っていませんが
入口や窓の形状が一般的な
砲台施設のものと非常に似ており、
当時の石垣にも囲まれているため
砲台関連の施設であった可能性が
極めて高いです。

内部は、縦 9m・横 3mの空間と
なっており、入口部分に通風口・
背面部分に窓と通風口・側面部分に
窓が2つずつ設けられています。

また、壁面は厚さ1mもある
コンクリートで強固に構築されています。


地下施設の周りには
飲料水路の標柱が残っています(抜粋)↓



ここにも水槽の跡が残っています↓


地下施設・飲料水路標柱・水槽の
構成から推測する限りでは、兵舎や
待避所などの棲息施設に使われて
いたのではないかと思われますが、
資料などには記載がないので
何とも言えません・・・


続いて、右翼観測所の遺構です♪

掩蔽部です↓


この向かいに、確か井戸のような
構造物があったはずなのですが
見事に撮り忘れました・・・

遠征で一番やってはいけない
大失態です(恥)

掩蔽部は全面コンクリート製で、
入口部分は幅80cm・高さ1m85cmで
左側に40cm程の窓枠が残っています。
内部は、長さ3.5m・高さ2mの
空間となっています。

入口部分の右側には、右翼観測所に
繋がる階段が残っていますが、
右翼観測所は見晴らしの丘の
設置工事で消失しており、
これを囲んでいた石垣部分のみが
残っています。

測遠器の台座跡でしょうかね↓



続いて、左翼観測所に進みますっ♪

掩蔽部です↓


掩蔽部は全面コンクリート製で
入口部分は幅80cm・高さ1m85cmを測り
入口左側に40cm程の窓枠が残り
基本は右翼観測所の掩蔽部と
同じ造りのようです。内部は、高さ2m・
長さ 3.5mの空間となっていますが、
右翼観測所の掩蔽部とは異なり、
入口と垂直方向に拡がっており、
最深部に観測所へ接続している
グレース先生の大好きな伝声管の
丸穴が開けられています。

観測所です↓



最後に、この砲台を囲むように
周囲に設置されていた
防御営造物境界標を抜粋で
ご紹介いたします。

まず、由良要塞オリジナルと
思われる初期設置タイプです↓


少年自然の家の南方にある
バーベキュー場の南をはしる
遊歩道脇に残存しており、
2本の同系標柱を確認しています。

標柱は安山岩製で、表面に「陸」の文字と
通し番号が明朝体で記載されており、
番号は数字形式ではなく、イロハ形式で
表記されています♪


初期型と同期と思われるタイプです↓


少年自然の家の南方にある
バーベキュー場の西側から
「たらたら坂」と呼ばれる林道脇に
幅広く残存しており、 3本の同系標柱を
確認しています。

また、少年自然の家の南方に位置する
バードバスの西をはしる林道内に
2本残存しています。

標柱は安山岩製で、風化が著しいため
上部が割れているものもありますが
表面には「陸」の文字と漢数字表記の
通し番号が明朝体で記載されています。


これは、他の要塞地区にも残っている
当方で標準と定めているタイプです↓


少年自然の家の南方にある
「たらたら坂」と呼ばれる林道沿いに
複数残っており、 5本の同系標柱を
確認しています。

また、バーベキュー場の南西側の斜面と
バードバスの西をはしる林道内にも
数本ですが残存しています。

標柱は花崗岩製で、風化が
進んでいますが、表面に「陸」の文字、
背面に「防」の文字と漢数字で表記された
通し番号・枝番号が入り、一部は文字が
黒く塗装されています。

このタイプの標柱は、陸軍の
永久要塞に最も多く設置されていると
思われますよっ★


これが末期型ではないでしょうか↓


少年自然の家の南方にある
キャンプ場付近の斜面に残存しており、
4本の同系標柱を確認しています。

標柱はコンクリート製で、表面には
「陸」の文字、背面には「防」の文字と
漢数字表記の通し番号がゴシック体で
記載されています。


記録を終え、案内板に沿って
来たルートと違う道で加太駅方面へ
戻ったのですが、道が谷底へ
落ちてしまっており、林の中で
ガチ遭難をしました~(笑)


【収録遺構】
 陸軍由良要塞田倉崎砲台

  砲座 3箇所
  観測所 1箇所
  地下施設 6箇所
  軍用地境界標 21本
  その他 4箇所

【探訪情報】
 2008.02.27 第1回探訪

 歩数(指数) 30,000歩以上(448)


詳細は、後ほどホームページ内で
ご紹介させていただきますねっ★


それでは、またお会いしましょうっ♪

←応援してくださいっ♪

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する